カテゴリー
スクラップブック

ファーウェイからライカが消えたらソニーにする…?

Huaweiへの難癖に始まる中国への制裁が西欧に波及した。隣国フランスが米国に従って制裁に(愚かにも)加わる中で、ドイツはどうするか?

ドイツはまだ、難癖に始まるHuawei製品のボイコットには参加していない。もし参加するとなれば、ドイツが誇るカメラメーカーであるライカのレンズをHuaweiに提供することはできなくなる。一流のスマートフォンを出すHuaweiの端末からライカは消える。

カメラファンの間で「いつかはライカ」と囁かれるほど高嶺の花のライカは、ドイツが誇る一流のカメラメーカーで、古い歴史を持つ。特にレンズは数世代のリニューアルを経ても前世代の人気は衰えず、2〜4世代前の明るさF2のレンズ「ズミクロン」すら中古品でも容易には買えない価格を維持する。

Huaweiの高級機種は、そのライカの「明るいズームレンズ」を備えている。F1.4以下の明るさのレンズにつけられる「ズミルックス」の銘で、ズームレンズを示す「バリオ」が頭についた「バリオ・ズミルックス」というレンズで、当初、レンズの名前だけでHuawei端末を買ってしまった。

当時購入したP20 Proでいざ撮ってみると、iPhoneXとは比較にするのがはばかられるほど優れた写りをした。iPhoneのカメラはもはやお飾りだと感じた。

その後に使ったMate20 Proの次にMate30 Proを使った時、「また一皮むけた」と感嘆した。

「Huawei端末からライカが消えたらXperiaにしよう」と決めていた。Xperiaはソニーが作っている端末だからセンサーは一流だろう、と考えたから。最近Xperiaのサイトを見て「いまいちだなぁ」と悩みを増やしていたところに、この記事を見て、考えを少し変えた。

 開発者からの説明を聞いて面白かったのは、Xperia 1 IIのカメラは今のスマホカメラのトレンドの真逆に挑戦していること。

 今のスマホカメラは見栄えがよく印象的な写真を撮る方向にどんどん向かっている。人物のビューティー機能のみならず、青空はより青く、花はより鮮やかに、という「装飾的画作り」だ。撮った写真をすぐシェアして印象づけたいときにはその方がいい。

 逆にデジタル一眼は、撮影の時点ではできるだけ忠実に光を写し取るのが仕事で、仕上がりイメージがあればあらかじめそういうセッティングをするか、撮影後に仕上げてから使うのが普通だ。その写真をどう仕上げるかはカメラが決めるのではなく、撮影者が決めること、というのが基本にある。

 Xperia 1 IIはソニーの「イメージングプロダクトファミリー」の一員として、画作りもデジタル一眼的であるということだ。

スマホのトレンドと逆行? 大きく変わった「Xperia 1 II」のカメラ機能を解説
ITmedia Mobile 2020年4月29日

正解ですよ、ソニーさん!!!

はっきり言って、高級スマホの機能は横並びになっている。ちょっとやそっとの目新しさでは、アタマは取れないばかりか埋もれてしまう。ディスプレイがきれいだったり折り曲げられたりしても、できることが変わらなかったら大した強みにはならない。提案が伴わなければ新しい特徴も付加価値にならない。

今スマホがどう使われているかと考えた時に、カメラに特化するのはひとつの間違いのない選択だと思う。カメラの機能を最高にするためには、最高の処理能力と最高のディスプレイが要る。従って、極めて雑に言うと、最高のカメラを持つスマホを追究すれば「サクサク動く画面がキレイないいスマホ」に勝手にできあがる。

Xperiaのサイトにも書かれている通り、ソニーにはBRAVIA(ブラビア)のテレビとαのカメラがある。にもかかわらず、まだSIMフリー端末を出していなかったところに、ソニーの奢りが伺える。αシリーズは確かにミラーレス一眼の世界を変えた。一方、高級スマホはカメラの世界を脅かしている。気がつくのがあまりにも遅い。

αはけっこう重い。スマホのようには持ち歩けない。

「スマホが持つべきカメラのトレンド」もおそらくもうじき変わる。 そこについていけるかどうかが新生Xperiaの命運を決める。

レンズは医療機器用レンズメーカーでもあるZEISSだから、いい選択肢になってほしい。期待してます、ソニーさん。

と、1度は思ったが…

8月26日の追記。

Xperia 1 IIとMate30 Proのスペックを比較してみたら、とてもとても…Xperiaではわたしは満足できないと思う。

Leicaの安価なコンデジD-Lux7の作例を見てみたら、写真の美しさでは、さすがに携帯の小さなセンサーとレンズでは勝てない。

動画性能や感度ではMateの圧勝とは言え、わたしが小川やハチドリを超スローモーションで撮影することはないので、夜の高感度撮影やケース背面の撮影以外はLeica D-Lux7を使おうと思う。ケースをつけたら携帯2個分の重さになるけど、レンズをつけたα7の半分ぐらいだから、たぶん大丈夫。

あくまでわたしが撮りたいのは「趣味の写真」だから、携帯だけで諦めたくない。

同じように、趣味だから、携帯のちょっとした写真にもこだわりたい。残念だけど、まだまだXperiaの出る幕はない。力を抜かないで欲しい。もっといい物が作れますよ、ソニーさん!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください