カテゴリー
IT スクラップブック

飲食店経営者の店舗監視は人間からネズミまで

顔認識技術を使って個人の嗜好を分析するシステムが、飲食店で実用化されているという。

これを歓迎できる人はいるんでしょうか?

絶対に誰からも「悪事と認定されない行動を取れる人」は、そうそういない。警察や権力は、「逮捕したい人を逮捕する」から。一般人民とは違って、検察に起訴をやめさせることができる人間に守られている人々は、どれほど犯罪が明らかでも、逮捕されない。

伊藤詩織さんをレイプした山口敬之・元TBSワシントン支局長、賭け麻雀の黒川、安倍晋三・昭恵を守るために近畿財務局職員の赤木俊夫さんに公文書改竄を強要し自殺に追いやった佐川元国税局長官は、どの黒より黒いのに逮捕されない。

高級官僚も足元を救われれば白日の元に曝される。甘い処罰を受けることになろうとも、目立つことは目立つ。いわんや一般人民をや、だ。自由を奪われ職場も追われ、生活を破滅させられる。

コンビニに入店するやいなや「たばこ!」と店員に言い放ってメビウスを買おうとするようなおじさんは大歓迎だろうけど、このぐらいの利便性では済まないことぐらいは直観できる。お店が「NG客」「出禁」と判定したら何も買えなくなるだろうし、アラームが鳴っていきなりセコムが来るようになるのかもしれない。もしそうなったらセコムは大変だ。

冗談はともかく、単純に「気持ち悪い」と感じる。最近は追跡型広告をブロックしやすくなったけど、完全でもない。広告ブロックを嫌うサイト管理者は少なくないようで、ウェブブラウザの広告を拒否する設定を判別して「広告をブロックする方へ!」というような利便性を損ねるメッセージを表示するサイトもままある。

飲食店に「オプトアウト」を要請することは不可能だろうし、対応してくれると店の人間に言われても信用できない。確認する術はないから。

そしてこの技術は「夜に徘徊するネズミ」すら把捉できるとのこと。闇に紛れる暴漢を見つけられる一方で、落し物を拾った親切な人も追跡されて録画される。いずれも、動画が漏れれば、犯罪教唆(悪事に近そうな人間に近づく)や詐欺(いい人そうな人を引っ掛ける)に使われうる。

2009年に創業した悠絡客は、飲食店の店内カメラを提供する事業から始まった。オーナーや本部が店舗に行かなくても、店舗内の作業の様子をリモートで見られるというものだった。

しかし、顧客からさまざまな要望があり、人工知能開発チームを設立、現在では顔識別、人体識別、行動分析、物体識別などの技術を開発してきた。

大きな機能のひとつは顔識別と人体識別により顧客を把握することだ。顔識別により顧客を識別し、データベースと照合し、会員であるか、購入額が多い顧客であるか、どのような嗜好を持っているのかなどを接客前に知ることができる。さらに、人体識別で店内での行動を追跡し、店内でどのようなルートを取るかを記録し分析することができる。また、商品を物体識別することも可能で、どの顧客がどの商品棚の前に止まるかなどの分析もできる。

ネズミの侵入、従業員のマニュアル違反も人工知能が検出。リモート店舗管理の悠絡客
中華IT最新事情 2020-09-10

人工智能正在参与管理餐厅门店与后厨,还能帮忙捉老鼠
澎湃新闻记者 陈宇曦 2020-07-11 21:28

ふつうに怖い。日本政府もそのうち導入するんだろうな。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください