草薙剛さんが主演だということで話題の『ミッドナイトスワン』
賛辞しか耳にしないので、心置きなくけなそうと思います。
「21世紀にもなってまだこんななの…?」と呆れることばかり。今回、それが増えた。しかもみんなが良いと思ってることで。
- 新宿のニューハーフクラブで
- ダンサーをしている
- MTFトランスジェンダー
- をアイドルが演じる
今は本当に21世紀なんですか?
わかります? この古くささ。
トランスジェンダーは
女性に性別を移行して生きる人だけを指す言葉じゃないし
美を追求する人ばかりじゃないし
ニューハーフショーに出る人ばかりでもないし
ごつい人だけでもない
でも「この中のどれかが当てはまっているのがトランスジェンダーだ」と思われてる。
これを機にぜひ偏見に気づいてお帰りください。
そして母性に目覚める
「母性」にもドン引き。
トランス女性が「母性に目覚める」のが良いこととして描かれるのも非21世紀感がある。
「母性」という言葉が「女性」の人生を束縛するために使われてきたことはフェミニスト以外にも知られつつある話だと思ってるけど、でも、この通り。
ドン引き。
って…日本は人権後進国だった。思い出した。じゃあしかたないね。監督も『全裸監督』を撮ったおじさんだし。無理もない。
性の分野だけじゃない
障害者も、在日朝鮮人も、アイヌも、黒人も、女性も、沖縄県民も、薬害被害者も、貧乏人も、ホームレスも、日本では二級市民として扱われる。
二級市民の暮らしを良くする施策は、どれも日本では後回しにされる。一方、壊す施策はいち早く試行される。
どの分野も、逐次話を追わなければたちまち置いて行かれる。
追わない人達が見るのはいつも「終わった話」
性的マイノリティでも何でも、知らなきゃいけないことばかりだ。