中医臨床181号、弁証論治トレーニング第126回に寄せた回答です。
著しい誤答でないといいな……。
【病因病機】小児期から胃腸が弱く、外因の悪影響を受けやすかったものが、加齢を含む何らかの要因により種々の不調を発した。
【症候分析】ほてりや口渇がありかつ下痢しやすいので、やや腎陰虚であり、小腸の機能低下もある。血虚と虚労不足も明らか。咳や肌の乾燥は標として肺の宣散失調を疑う。
【弁証】脾虚、腎陰虚
【治法】補脾、補腎陰
【処方・選穴】中脘、尺沢、小海、太白、下巨虚、血海、太衝、風府
帰脾湯(毎食前)
食欲がなくとも食べないことはないはずなので、できれば米やパン、麺類を少なく、豆類や根菜、芋類、火の通った野菜や豚肉を多く摂るよう勧める。