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日記

わたしはネットに親しみすぎている

Twitter=Xが変わっていくのが全然気にならないのは、わたしがもう20年以上も電脳世界の住人だからだろう。ウィンドウズ95以降の世代だから、パソコン通信をやっていた人からすれば、これでも短いほう。

二十余年ほど昔は、みんな自分のホームページを作って、掲示板を置いて、そこでやり取りしていた。様々な実験が日々行われていて、評判のいい機能は残り、よくない機能は元に戻された。

その後の「SNS」もそれは同じだった。気に入らない機能があれば単に使わず、避けられない機能は抜け穴を駆使して避け、本当に嫌になったらやめて。実際に、FacebookやらTumblrやらのアカウントは何年も前に消した。

要するに、わたしはSNSに慣れ過ぎている。もっと正確に言うと、電脳世界に親しみ過ぎている。おもしろそうなら使い、ダメそうならすぐに手を切る、ということを20年もやっていると、プラットフォームが次にどんな手を使ってユーザーに迷惑をかけようとするか、想像がつくようになる。案の定、Googleは情報を米国政府に売り渡したし、検索サイトは「自由な」「西側の」政府当局により検閲されるようになったし、サブスクの音楽や動画は世情次第で消されたり追加料金を取られるようになったりした。ビッグテックとは、阿漕な商売だ。

わたしは、せめてもの抵抗として、自分のサーバーとホームページの管理は続ける。これができない人に勧めたいのは、本や小冊子を作ること。ホームページは自分が死ねばそれで終わりだけど、紙は残る。うまく残れば、1000年後でも誰かが見つけてくれる。

つながり?

Twitter=Xにつながりを求めるよりは、何年かに1回会う友人の方が意義深いと、わたしは思う。電脳世界は捨ててもいいけど、現実は捨ててはいけない。

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