カテゴリー
一日一善日記

LGBTQのQは何のQ?

①Questioning(わからない)のQなのか

②それともQueer(クィア。変態。変質者)のQなのか

ラジオを聴いていたら「LGBTQといって、自分の性別を問い続けている人々がいる」と理解されている方がメディアにおられることがあって「これは、日記に書こう!」と思ったのでした。

もちろんわたしは①の方ではありません。もう2周ぐらいこういう議論のグラウンドを回ったからいちいち意識しないけど、選べと言われれば②だ。

元々男に生まれた、と言うか振り分けられた身ながら、注射と低い身長のおかげか男子にはあまり見られない。でも、女子に見られたいわけではない。どっちにも見られたくない。わたしは性別とは関係がない、と日常的に主張したい。だからわざわざナベシャツ(オナベになるシャツ)で胸をつぶして、「性別不詳のおかしな人」になっている。実際に、不審な目で見られる。「知るか」と思う。

なぜこんな中二病患者思春期のトガッた若人のようなことをするか? 答えは「これが自分にとって自然体で、楽だから」に尽きる。

いわゆる「女性っぽい」見た目にしたい時もあるし、そういう時はそういう服を着る。今はそうじゃないからしない。ただそれだけ。これはわたしの幸せな生活の一環だ。

トイレは、不審がられるけど女性として押し通す自信があるから男子トイレは使わない。元男子[※]としては少数派だと思うけど、そしてターフ(トランス嫌いのフェミニスト)には見た目をけなさせる一因になるだろうけど、自分を男子に見せるより女子に見せる方がハードルが低い。またターフが出てきてしまった。

※「元男子」という言い方については議論があるけど、わたしは使う方。男性特権を享受して生きた過去を引き受ける必要が「元男性トランス」にはあると思う。男性ではなくても、特権はチンコのように切り離せるようなものでもない。

ともかく、わたしは何も自問していない。迷いなくわたしの性別は「ない」と言う。「わからない」とか「答えたくない」とか「中性」とか「無性」とかではない。ないものはない。意味がない問いだ。

本当は他人にも押し付けたくないけど、現実的にはみんな性別という制度に則って生きているし、知らない人でも「女性」「男性」と言われればイメージが沸く。「彼女/彼」みたいな言い方を極力使わないようにしたりして、例えば「親」とか「お年寄り」とか使ったりして抵抗するけど、「姉」とか「弟」とか「祖母」とかはとても言い換えにくい。わたしには弟がいるけど、わたしのことは兄か姉と呼ぶ他ない。

性別の根は深い。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください