カテゴリー
ジェンダー 思想

原発も西洋医学も人権問題です

なぜ健康が大事なのか、なぜ原発と西洋医学が人権問題なのかについて考えをまとめたエッセイです。

原発政策にも放射能汚染にも関心が薄く、資本主義医療の問題にも無頓着なのが、現代の「クィア」の残念なところだと、つくづく思う。人権や差別とは無関係だと勘違いしているのだろうか?という推測を元に、関連性をごく簡単に説明してみる。

原発も医療も、資本家の特権を「電気の安定供給」や「質の高い医療を受ける権利」の羊頭狗肉で隠して儲ける構図になっている。

原発については、3.11後に全国の原発が停止された時も電気は足りていたわけだから、原発政策には安定供給とは異なる目的があると考えざるを得ない。東北はおろか関東も放射能で汚染され、農作物、畜産物、水産物も汚染され、汚染土と汚染された瓦礫、加工食品が全国にばらまかれた。これまでは隠然と流されていた多核種汚染水は、今や公然と海洋に放出されようとしている。3年間で太平洋全体が汚染されるそうだ。日本の民衆どころか、世界中の人々の健康に生きる権利をも毀損している。もし他の原発で事故が起きれば、この事態が繰り返され得る。

医療については、とりあえず、あなたの身の回りにいる「何年も通院している人」を思い浮かべて見てほしい。治ってきているだろうか? 本人は「治る」と信じているだろうか? 「この薬を飲み続けないといけない」と言っていないだろうか。病気が増えていたりはしないだろうか。

次に、コロナ体制(新型コロナウィルスの恐怖を煽って陰に陽に人々に無効な「感染対策」を強いた政策を、わたしはこう呼んでいる)下の医療機関はどうだったか、思い出してほしい。発熱患者を診るはずの町医者が臆面もなく「診察をお断りしています」と扉に貼り出した。病院は空床補償目当てに「コロナ病床」を確保しつつ、入院させなかった。健康な人に対しては、「接種との関連性が否定できない」とされた死者が何名も出ている危険な「ワクチン」を、4億発以上も打ち込んだ(2023年8月1日時点)。この危険な「ワクチン」を、高齢者や「基礎疾患」のある人に優先して接種させた。わたしはこれを優生学的ジェノサイドだと認識している。

※mRNAワクチンの被害の実態や救済活動については全国有志医師の会ホームページを参照してください。

原発や医療の分野で民衆の権利がないがしろにされていることは誰の目にも明らかだと、わたしは思う。しかし、日本のクィアたちの大多数は、そうではないようだ。

わたしのような性的少数派はもちろんのこと、在日朝鮮人(または在日コリアン)を含む民族的少数者、障害者、宗教的少数派、沖縄などの基地の問題、ビーガン、化学物質過敏症、外見、貧困等々、日本のクィアたちは様々な人権問題を「優先順位をつけるべきでない」として、闘ってきた。ところが、「不健康」についてはそうではない。「健康」を規定することが差別につながると考えているからだ。日本の雇用主が「健全でない人」の雇用を忌避していることを、クィアたちはよく知っている。

だけど、このこともよく知っていると思う。社会運動を、主体的に、責任をもって担うには、健康な方がいいと。健康を絶対視するわけにはゆかずとも、健康であった方が闘いには有利だ。健康でなければ不健康な人に共感できないわけでもない。

原発事故では人々から放射能汚染から避難する権利を奪い、コロナ体制では民衆の孤立を誘い、マスクと消毒で健康を積極的に奪い、危険な「ワクチン」で高齢者や「基礎疾患」のある人の命を優先して危険にさらした。医療界はどちらの被害者にもほとんど寄与せず、民衆を死や不健康に導いた。

不健康は少数派の状況を不利な方へ導く。健康は求めた方がいい。そして、現代医療の主流派は、不健康の味方だ。近現代の医療の正史だけを眺めるのでなければ、それは明らかだ。合成医薬品やビタミン剤が臓腑を弱らせることを、少なからぬ漢方専門医や鍼灸師が知っている。

わたしが最も赦しがたいのは、病める友人知人たちに治せない医療を延々と施しながら治療した気でいる無能な医師たちと、その連中の診察を受け続けている人たち自身がその「治療」を信頼しているという、このふざけた状況だ。

医師も懸命にやってくれてる?

―違う。医師は警察と同じだ。国家の手先が警官なら、製薬企業の手先が医師だ。製薬企業の儲けのために医師がいて、患者を薬で作り、製薬企業と医師自身の権力維持に荷担している。原子力発電所が原子力ムラの利権のために民衆の健康を脅かす構図と、何も変わらない。だからわたしは西洋医学を資本主義医療と呼んでいる。広告で「この薬を飲め」「この検査を受けろ」と繰り返されるのも、カネの力だ。信頼は金で買えることを、医療界は知悉している。

どれだけの数の医師が、mRNAワクチンや子宮頸がんワクチンの危険性を訴えただろう。

どれほどの原子力の専門家が、放射能汚染の危険性を訴えただろう。

「専門家」に従うのは、もうやめにしよう。

主体性を取り戻そう。

……雑だけど、なぜ健康が大事なのか、原発とコロナ体制を例に、概括してみた。

治さない医療から治す医療へ―このことを、声を大にして言いたい。優れた東洋医、漢方専門医、鍼灸師を探して、診察を受けよう。代替医療は西洋医学の方だと、認識を改めよう。体を治そう。そして仲間とともに立ち上がろう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください